ニューイヤーコンサート2000 イン 城陽市
日時:2000年1月8日(土)14:00
会場:文化パルク城陽 プラムホール(京都府城陽市)
出演:指揮/牧村邦彦
ソプラノ/並河寿美
曲目:
J.シュトラウス 喜歌劇「こうもり」序曲
         ポルカ「観光列車」
         ペルシャ行進曲
         円舞曲「ウィーンの森の物語」
ジーチンスキー  ウィーン我夢の街
レハール     喜歌劇「メリーウィドウ」から“ヴィリアの歌”
J.シュトラウス 喜歌劇「千夜一夜物語」間奏曲
         円舞曲「南国のバラ」
スッペ      喜歌劇「軽騎兵」序曲
ワルトトイフェル 円舞曲「スケートをする人々」
アンダーソン   そり滑り 踊る子猫
チャイコフスキー 歌劇「エフゲニー・オネギン」から
         “ポロネーズ”“ワルツ”
.シュトラウス  円舞曲「美しく青きドナウ」


コンサート批評
島本美保さん
平成7年11月、城陽市に初めてのホール、城陽文化パルク・プラムホールが完成しました。
翌8年1月、城陽ロータリークラブ主催による大阪シンフォニカーのニューイヤーコンサートが開催され、1300人の市民が招待されました。
そして、平成10年1月、ようやく城陽市余暇活動センターの主催によって、ニューイヤーコンサートが開かれ、2000年を迎えた今年、その2回目のニューイヤーコンサートを開催していただくことができました。
大阪シンフォニカーのすばらしい演奏は、シンフォニーホールやいずみホール、京都コンサートホールなどあちこちで聴かせていただいておりましたが、城陽市民として、この城陽のホールで聴くニューイヤーコンサートは、また格別の感動があり、何かとても新鮮な空気を味わうことのできるものです。今日は、2000年のスタートを改めて感じたコンサートでした。
盛りだくさんに、わかりやすい曲を色々選んでいただき、ソリストを迎えて、華やかさも増し、サービス満点でした。
これからもずっとこのコンサートは続けていただき、一人でも多くの方々に親しんでいただきたいと思います。「城陽市民の一年は、ニューイヤーコンサートで始まる」というように。他の立派なホールと変わらぬ意気込みで、このプラムホールでも、益々すばらしい大阪シンフォニカーの演奏を聴かせていただけることを期待いたしております。

島本 英年さん(美保さんのご長男)

ニューイヤーコンサート2000、城陽でも開催されることになったのはとてもうれしいことで、市民の皆さんもホールのほとんどの席を埋めるほど来聴され、ステージの前には一面にたくさんの花が飾られていた。
指揮者牧村さん(マッキー)が静かに颯爽と登場。はじめは「こうもり序曲」だ。
ニューイヤーコンサートをはじめるのにぴったりの序曲だと思う。
牧村さんの指揮では音がはねるように軽い。音が踊るようだ。
牧村さんのトーク。大阪シンフォニカーは2000年カウントダウンコンサートに引き続いてずっと仕事らしい。お疲れ様です。
マッキーのトークはノリがよくって、最後まで聞いてる方も固くならず、リラックスできた。「観光列車」では、曲の冒頭に「ミレニアム号、発車」の掛け声。鉄道員に扮した人が出て来た。「ペルシャ行進曲」は確か、今年のウィーンフィルのニューイヤーでも演奏されたと思う。「ウィーンの森の物語」は、一転して落ち着いた曲で、冒頭の弦楽器やフルートとヴァイオリン独奏がとてもきれいでうまい。小編成で演奏するところがきれいに決まっている。大阪シンフォニカーのレベルの高さは個人の技が優れているところにもあるなあと感じた。そしてcrescして、流れるようなメロディーに変わる。シンフォニカーは牧村さんの棒と一体になって、流れるように演奏するところがまことに優美でいいと思った。
ここで、ソリスト並河寿美さんの登場。
舞台が華やかになる。「ウィーン我が夢の街」では観客にも夢心地を与えているような優しい声、
「メリーウィドウ」の「ヴィリアの歌」では悲しく、美しい雰囲気の歌声が聞けた。並河さんの歌声はソプラノでよく聞かれるキンキンとした声でなく、つやがあって豊かな広がりを持っていた。曲の最後まで声が大きく伸びてすばらしかった。
「千夜一夜物語」「南国のバラ」と続き、前半終了。
後半は、「軽騎兵序曲」から。pのところがうまい。シンフォニカーは音楽の中で喜怒哀楽というか、
さまざまな感情を出すのがうまいと思った。「スケーターズワルツ」「そり滑り」は冬らしくて軽快な感じがよかった。特に「そり滑り」は観客も聞いた人が多いらしく、楽しそうに聞いていた。
牧村さんも指揮しながら踊っていた。愉快でユーモラスな演奏だ。次の「踊る小猫」は猫と犬の鳴き声
が舞台から聞けた。とてもそれがうまいと思う。チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」2曲が続いて、最後の「美しく青きドナウ」とアンコールの「ラデツキー行進曲」はニューイヤーでは定番。でも何回聞いても飽きない。 シンフォニカーの演出は観客をとても楽しくさせていたし、牧村さんも楽しそうに
指揮していて、それが客席にも伝わってきた。聴衆と一体になる音楽を作っていたと思う。
これからも、大阪シンフォニカーのすばらしい音楽に期待しております。


飛鳥さん
【城陽ニューイヤーコンサート・レポート】
 2000年が明けてまだ日も浅い1月8日、京都府城陽市文化パルク城陽プラムホールに、ニューイヤーコンサートを聴きに行こうと思い立ったのは、当日の朝10時頃でした。行く予定を全然していなかったものですから、あわてて場所を確認し、ホールに電話をして残席状況も確認。お昼ご飯を食べて、自家用車で「いざ出発!」
 会場である文化パルク城陽へは、私の住む滋賀県内から京滋バイパスを通れば30分足らずでした。田んぼの真ん中に建っている大きな建物ですから、かなり遠くからでもすぐにそれとわかります。
総合施設である文化パルク城陽では、屋内フリーマーケットが開かれていて、眺めてみると開演前に買い物をされているオケ団員の方たち発見!!掘り出し物は見つかったかな?
 プラムホールに入場すると、ふるまい酒がサービスされていました。いかにも「ニューイヤーコンサート」という感じでいいなあ、と、お酒の飲めない私は横目で見ながら通り過ぎました。
 お席の方は、当日券にもかかわらず、幸運にも2階最前列を確保することができたのです。隣席のご婦人も、私と同じく朝急に思い立って聴きに来られたとのこと、「シンフォニカーの演奏は初めて聴くんです。」とおっしゃったので、開演までしばしの時間、シンフォニカーの魅力について語らせていただきました。
 本日の指揮者は、マッキーこと牧村邦彦氏。牧村氏の指揮は、昨年2月の演奏会形式『蝶々夫人』しか知らないので、果たしてどんな演奏になるのだろうか、ワクワクしてきます(余談ですが、美形好みの私から見て、牧村氏は特大花マルつきの正当派2枚目!)。
 ニューイヤーコンサートらしく、J.シュトラウス2世の「こうもり」序曲から開幕し、ワルツ・ポルカ・マーチの乱舞です。曲の合間に牧村氏が、作曲者や曲についての説明をたいへんわかりやすくして下さるので、ほとんど素人同然の私なんかには有り難かったですね。それにこのトーク、正当派2枚目のお顔立ちからはちょっと「ん?」と思ってしまうほど素朴なお話のなさり方で、ミスマッチなだけに非常に楽しくて馴染みやすいんです。
 前半で印象深かったのは、初めて聴いたJ.シュトラウス2世「千夜一夜物語」間奏曲で、弦の奏でる音が哀しいくらい美しい曲でした。
 後半は、小・中学校の音楽の時間にレコード鑑賞で聴いた思い出のある、スッペの「軽騎兵」序曲やワルトトイフェルの「スケートをする人々」を懐かしい気持ちで聴いていました。続くアンダーソンの「そり滑り」は、クリスマスの頃テレビCMでよく流れていた曲、今日も主にスネアを担当されていた花石さんが正確なリズムでノリノリに鈴を叩いておられます!!彼の大ファンである私にとっては、ティンパニー以外の打楽器を演奏される姿がまた、大きな楽しみの一つでもあるんです。
次の、同じくアンダーソン「踊る子猫」では、ラストでテューバ潮見さんが犬役となって「ワンワンワン!」と吠え立てれば、これまた花石さんが逃げる子猫をコミカルに表現されてて、バイオリンの音色も含め、とっても可愛らしかったです。そうそう、それからこの辺りかもう少し後だったか忘れたのですが…、打楽器村本さんのお父様?(間違ってたらゴメンナサイ!)がやっぱり打楽器のエキストラで出演されてて、ヘラのような楽器で「パシーン」という音を出す時に指をはさまれたんですよ。いや〜、痛そうでしたねえ。大丈夫だったかしら?お大事になさって下さい。
 最後は、ニューイヤーの定番J.シュトラウス2世「美しき青きドナウ」で、さらにアンコールが2曲演奏されました。牧村氏曰く、「出来るだけたくさんの曲を聴いていただくために、ワルツでは繰り返しを省略しています。」とのこと、アンコールも含めて実に17曲という盛りだくさんでたいへん贅沢なコンサートでした。もちろん、隣席のご婦人も大満足で、「とっても元気がもらえたわ〜!私も『追っかけ』しようかしら〜!」とニコニコ顔で帰っていかれました。ファン1名獲得成功!
 ところでこのコンサート、S席でも2000円という廉価なんですねえ。私の住む滋賀県でも同様なんですが、これくらいの料金設定だと非常に気軽にクラシックのコンサートへも足を運べるんです。2000円で、お酒も飲めて、超2枚目マッキーのトークつきで17曲も素敵な演奏が聴けて、帰りには舞台セットのお花まで分けてもらえるこのコンサートは、たいへんお得です。来年も行こうっと!!

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