特別演奏会モーツァルト「
大阪シンフォニカー合唱団  第1回定期演奏会
19:00開演 18:00 NHK大阪ホール
曲目:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K626ベーレンライター版(ジュスマイヤー補筆)
指 揮 : 曽我 大介 (大阪シンフォニカー交響楽団 音楽監督・常任指揮者)
合唱団: 大阪シンフォニカー合唱団
合唱指導: 谷 幹夫 : 田中 由也 : 並河 寿美

曽我 大介
ピアノ :
池田 洋子
ソプラノ:
日紫喜 恵美
アルト:
田中 友輝子
テノール:
小貫岩夫
バス:
田中由也

ロマンティックな味わいにとんだ「レクイエム」、モーツァルト作品の中でも曽我大介の指揮に合うんじゃないかと期待していた。しなやかな動き、クリアな響き、充実した内面性、何より、ドラマとしての全体の構築が見事で、期待通りだった。
 速いテンポでの自然で柔軟な流れの冒頭から、含みを持たせつつ緊迫感を盛り上げる「キリエ」、切れ味が最高潮に達する「ディエス・イレ」−。引き締まったアンサンブルによる、序盤の段階的な盛り上げが、いきなり魅力的だ。厳格さや重さを強調しすぎることのない、適度に軽快な表現が音楽の構造をしっかり伝え、説得力を持つのだ。
 「レックス・トレメンデ」以降は、合唱にも聞き入った。思いきりの良さ、えぐりの深さは痛快なほど。響きと気持ちの一体感は曲の進行とともに高まり、「ラクリモーサ」の「アーメン」は感動的だった。
 独唱者はオケの後ろ、合唱団の前に位置。比較的前方にいた私の席では、声が頭上を通過する感覚となり、ホールの条件とはいえ、やや不満だった。ただし、四人のソロの出来は非凡。特にソプラノの日紫喜(関西二期会)、アルトの田中(関西歌劇団)という両団体の歌姫が触発し合いながら深く、温かい歌唱を展開するさまは見事だった。
 前半に「23番」を弾いた池田洋子は「わが道を行く」おもむき。遅いテンポでどっしり構え、装飾音もしっかり弾きこむなど、細部まで一切、ごまかしがない。昨年の定期で、同じ曲を強烈なスピードでスリリングに弾いたアレクサンドル・ガブリリュクとは対照的な持ち味ながらも、楽しませた。ただし、指揮者やオケと反応しながら演奏を発展させる気配はまるでなく、最近のシンフォニカーの公演に登場している独奏者の中では、やや異質か。少なくとも、違う曲を取り上げてもらいたい気はした。
座頭 市太郎さん

当HPの談話室への投稿をご紹介します。 合唱団員 --2002/03/29/18:40--

昨夜の合唱団第1回定期演奏会に出させていただき、心から感謝しております。まだあの興奮から覚めやらず、今日も一日夢遊病状態でおります。若くして世界的な桧舞台で活躍されている曽我先生の指揮の下、まるでその指揮に吸い込まれるかのごとく音楽が生まれる、という現実を目の当たりにいたしました。 また、ソリストとしてご活躍中の素晴らしい先生方に指導していただけ練習段階ですでに、最高にしあわせでした。  また芸術を作り育てるという、もっとも厄介で、煩雑な仕事でありながら、予算の面その他で優遇されていない日本の土壌で頑張ってきてくださっている楽団事務局の方々など又役員さんのお世話などによってこの舞台があることを思うと我々は贅沢の極みで感謝しか思い当たりません。
NHKホールは聞いていたとうり、音響といい美しさ、最高でした。歌いだすや、はっきりこのホールの響きのよさに感動しました。声がすぐさま周りの声にミックスされるのです。そして歌い終わりの音の余韻にまたしてもびっくりなのです。綺麗にすっと音が抜けていくのが解りました。そしてなにより全員の気持ちが一致しました。そして昨夜残念ながら舞台に立たれなかった団員の人たちも皆同じ気持ちで祈ったのでした。
こんな清清しい気持ちになれた事、一生の内、数少ない事と思います。幸せをかみしめて、当分過ごせそうです。有難うございました。
最後に一言並河先生の声営業課長高丸さんの声、流石凄いブラボーです。物凄く歌い易かったしまるで厚かましくも自分の声のようないい気持ちになれました。お手本があることの強さラッキーでした。お疲れ様でした。

RETURN公演批評TOPHOME