1999年7月24日 特別演奏会「夏」Viva! America いずみホール
指揮者:ダイアン・ウイットリー
サウスイースト・テキサス交響楽団音楽監督
アレンタウン交響楽団音楽監督

コンサート批評:高丸真理さん
血沸き肉踊り、気が付けば指はリズムをきざみ、口からはメロディーを口が溢れていました。聞くところによれば、口笛を吹いてしまった人もいたとか。それほど音を楽しめたコンサートでした。演奏者と聴衆が1つの空間の中で共に音に酔う。これこそがコンサートの醍醐味では無いでしょうか。
“VIVA! AMERICA”と題されたこのコンサートは、中学時代に1年間大阪で暮したという、サウスイースト・テキサス交響楽団とアレンタウン交響楽団の音楽監督を努めるウィットリー氏を指揮者に迎えて行われました。このウィットリーさん、実は30代(私の目では)の素敵な女性。黒のロングスカートに白いシャツ、首には赤いバンダナを巻いて登場。分かりやすい英語で「私はダイアン・ウイットリーです。大阪に住んだことがあります。大阪で演奏できることを大変嬉しく思います。アメリカの音楽を楽しんで下さい。」と挨拶の後、バーーーーンと音楽が始まったのです。

第一部
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映画「11人のカウボーイ」序曲
J.ウィリアムズ
バレエ「ロデオ」から4つのエピソード コープランド
アメリカ変奏曲 アイヴス(W.シューマン編)
大いなるテキサスへファンファーレと礼賛を マンフォード編

二部は同じ黒のロングスカートに星をちりばめたような黒ラメのオーヴァーブラウス。思わず客席から溜息がもれたほど、その姿はエレガントでした。「今度はハリウッドの音楽をお楽しみ頂きましょう。」の口上の後、
第二部
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映画「スターウォーズ」メドレー J.ウィリアムズ
映画「ET」から「アドヴェンチャー・オン・アース」 J.ウィリアムズ
映画「スーパーマン」のテーマ J.ウィリアムズ
映画「タイタニック」メドレー J.ホーナー
「セントルイス・ブルース」 W.C.ハンディ
「イン・ザ・ムード」 J.C.ガーランド

これでもか、これでもか、これでもか、と楽しませてくれたすごい音楽会。ちょっと美味しいもの盛沢山(過ぎ)という感じも無くは無いですが、とにかく私は楽しみました。
演奏者、特に金管楽器の方々は運動会のように大変だったのではないかと思いますが、それはそれで楽しく演奏なさっている様に見うけました、が。
アイブスやコープランドなど、日本ではなじみの薄いアメリカの作曲家の心にくい作品は楽しく新鮮でした。

 実はこのコンサートに、私は生徒5人(小学生4人、中学生1人)を連れていっていました。それは生の演奏でしか味わえない素敵な体験をさせると言うことだけでなく、お行儀よくする経験もさせてやりたかったからです。今、「自由平等」の名の元、日本中にけじめのない行儀の悪い風習が充満している様に思います。でも、それって、ちょっとヘンじゃあないですか。
その日、子供達はそれぞれにおしゃれをし、ちょっと気恥ずかしい、うきうきした気分で教室を出発しました。大阪城公園駅を下車、橋を渡り、緑あふれる粋なあの界隈に足を踏み入れ、レンガのステップを上り、いずみホールへ入りました。エレガントな階段を、絨毯の感触を味わいながらたどっている時、彼女達はすっかりお嬢様になっていました。その彼女達に「静かに」だの「お行儀よく」だのと言う言葉は無用だったのです。お嬢様達は、第1部は心静かに夢とうつつの間をさまよっていたようですが、第2部はお目目がきらきらと輝き出し、最後の「イン・ザ・ムード」では手をつなぎ合い、客席で踊っていました。
私は、演奏者はエンターティナーでなければならないといつも思っています。その上に聴衆も、演奏者と他の観客と自分自身を楽しませるエンターティナーであればどんなに楽しいでしょう。いいお客さんは演奏者を益々輝やかせるのです。

P.S.
 お嬢様達はアンケートもちゃんと書いていました。
  問 どんな曲を演奏して欲しいですか
  答 エリーゼのために
演奏会の後、左から敷島鐵雄事務局、敷島博子楽団代表、
指揮者のダイアン・ウイットリーさん、井植 敏理事長。

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