2009年02月25日プレ・オーケストラの日コンサート 0歳児からの親子で楽しむオーケストラ〜曲目解説

今日は、『O歳児からの親子で楽しむオーケストラ』と副題がついていますが、いくらなんでも「O歳児」はね…? と、お考えのあなた。いえいえ早すぎることはありません。生まれたばかりの赤ちゃんはもちろんのこと、まだママのお腹の中にいる赤ちゃんだって、音楽を聞いているのです。赤ちゃんは妊娠4ヶ月ごろから音を感じるようになります。そして妊娠5ヶ月ころには音を伝える、蝸牛(かぎゅう)というカタツムリのような耳の器官が完成し、同じころ、その音を記憶する海馬(かいば)という脳の器官が発達します。ちなみに海馬(かいば)というのは、ギリシャ神話に登場する海の神様ネプチューンがまたがる馬で、この馬のしっぽに似ているそうです。

 さて今日は、まずヘンデルの水上の音楽から『ア・ラ・ホーンパイプ』をお聞きください。ヘンデルはドイツ生まれで、その後イギリスで活躍しました。ヘンデルはテームズ川で舟遊びをしていた王様のごきげんをとるためにこの曲を作曲して、なんとオーケストラを別の舟に乗せて演奏したと言われています。「ホーンパイプ」は、動物の角(ホーン)でできた、今のホルンの原型のような楽器です。

 『カヴァレリア・ルスティカーナ』は、イタリアの作曲家マスカーニのオペラです。男女の恋のもつれから、殺人をおかしてしまうといったどぎつい物語で、もしも品行方正なだれかさんが知ったら、きっと「子供には聞かせてはいけない!」なんてことになるかも知れませんが、どうぞご安心ください。今日お聞きいただく『カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲』は、美しいメロディーベスト10に選ばれるほどのすばらしいメロディーです。でも、その美しさの陰にある、人間の純粋さや情熱、そして南イタリアの輝く太陽の下、貧しく生きるシチリアの人々の哀愁を感じて頂ければ、あなたはクラシックの虜になるはずです。

 クラシックの反対語としてポピュラーがあります。そして次にお聞きいただく『そりすべり』の作曲家ルロイ・アンダーソンは、その丁度中間の作曲家です。1908年にアメリカに生まれたアンダーソンは、学生コーラスの指揮者や教会のオルガニスト、あるいはダンスホールのベース奏者をしていたアマチュアの音楽家でした。しかし、母校であるハーバード大学の学生歌を、地元ボストン交響楽団のために編曲したところ、これが好評で、それ以降作曲家としての道を歩みます。いま日本の運動会でかかる音楽の定番である、『トランペット吹きの休日』もアンダーソンの作曲です。

 ロシアの作曲家といえば、まずチャイコフスキーの名前があがります。おじいちゃん、おばあちゃんは、チャイコフスキーを聞いてクラシックファンになった方が大勢います。でも、お父さん、お母さんは、「チャイコフスキーは甘すぎて嫌いだ!」というはずです。でもそれでいいのです、自分のすぐ上の世代が夢中なものは何でも、なぜかそれほど夢中にはなれないものです。『白鳥の湖』は「ハクチョウコ」とニックネームがつくくらい、人々に愛されています。

 『サウンド・オブ・ミュージック』は、はじめブロードウェイのミュージカルとしてヒットしますが、私を含めてほとんどの方は、1965年に公開された、ジュリー・アンドリュースが主役を演じた映画を思い出すはずです。この中で歌われる「ドレミの歌」「ひとりぼっちの羊飼い」「エーデルワイス」などは、みなさんもきっと一回は歌ったことがあるはずです。

大阪シンフォニカー交響楽団ITプランナー 佐々木 修


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