2005年04月12日 第100回定期演奏会曲目解説
◇シェフからのメッセージ
この演奏会は、大阪シンフォニカー交響楽団の創立から数えて、丁度100回目の定 期演奏会。まだある。今年で団創立から25周年を祝う年でもある。自ずとこの演奏会には、聴衆をはじめ、団関係者にもいろいろな思いが蘇るのが当然であろう。また、この演奏会を指揮する私にとっては、大阪シンフォニカー交響楽団の首席指揮者を拝命してから、第一回目の定期演奏会。ブラームスが生涯掲げていた自分の人生に対するモットーに“苦難を乗り越えて、天空へ”と云うのがあるが、この特別な演奏会に向かう聴衆・団関係者の心境に反映できる曲は、正にこの交響曲第一番を置いて、他には無いと思う。
 ブラームスは決して豊かではない生い立ちから、苦しい青年時代、そして若い作曲家として歩みだした厳しい道を上りつめて、ようやく43歳になってこの最初の交響曲、 ハ短調、作品68を世に送り出した。作曲家なら誰もが夢見る交響曲を創り上げるのに、 ブラームスは実に20年間、構想を頭の中で練っていたのだ。この交響曲に宿る魂、情、そして革新的作曲技法は、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンらによって確立 された交響曲の伝統を継承し、尚且つ改革した真の大作曲家である事を、世に認めさせた曲である。
 今回の演奏会でわれわれはこの曲から彼の偉業に触れ、団の歩んだ25年間の思いを分ち合えればと思う。
大阪シンフォニカー交響楽団
ミュージックアドバイザー・首席指揮者
大山 平一郎

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