2008年04月11日(金)第124回定期演奏会
■シェフからのメッセージ
 前回初めてご一緒させて頂いた「大阪シンフォニカー」は実に素晴らしいオーケストラだった。その音楽性、自発性、総てに感じ入ったことを今でもしっかりと覚えている。ロシアの作品で再競演できるのが大変楽しみだ。数多くの作曲家が当時のソビエト政府から逃げ出し、海外で活躍したが、ショスタコーヴィチはあくまで、自国にとどまり政府との軋轢にもめげず、素晴らしい作品を残してくれた。息子の指揮者マキシム・ショスタコーヴィチが来日した時に交響曲第7番を指揮した。現在のオーケストラはレパートリーに入っている名曲だが、当時のオーケストラにとっては未知の世界で、練習は惨憺たるものだった。ある古株のビオラ奏者が遂に頭に来て「まるで面白くない!」と叫んだ。マキシムさんは泣きそうな顔をして「パパの良さが出せない自分がいけないんです。」と謝っていたが指揮研究員で練習に参加していた僕は涙が出てしまったのを覚えている。今回は代表作と言われる交響曲第5番だが、やはり素晴らしい曲だ。大阪のザ・シンフォニーホールのオープニングシリーズで札幌交響楽団とこの曲を演奏したのはもう26年前だ。ホールの響きの良さに感嘆したのを覚えている。大阪シンフォニカーとこの曲をザ・シンフォニーホールで再競演できるのを心待ちにしている。このホールの響きの良さにぴったりの美しく静かなリャードフの小品で始まる演奏会。皆様に楽しんで頂けたら幸いです。

尾高 忠明



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