2008年11月07日(金)第129回定期演奏会
■シェフからのメッセージ
メンデルスゾーンの「交響曲第1番」は、彼が15歳の頃の作品で、まるでモーツァルトのような大天才の将来を予見させる秀作です。とても十代半ばの筆致とは思えぬ優れた作品で、天才メンデルスゾーンが垣間見られるのですが、残念ながら日本ではあまり演奏される機会がありません。是非みな様にお聴きいただきたい1曲です。
当夜のソリスト、米元響子さん、河村尚子さんは私が推薦する日本を代表する演奏家です。おふたりとは、いずれも海外でご一緒する機会があり、ひじょうに感銘を受けました。この若き才能を引き合わせ、日本の皆様にお聴きいただくための仕掛人になってやろうと考えていたところ、今回、「ヴァイオリン・ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調」でおふたりの競演が叶いました。お歳も近く、ともに海外生活の長いおふたりの日本での共演は今回初であろうかと思います。お楽しみください。
序曲「静かな海と楽しい航海」は、エルガーの「謎(エニグマ)」に引用されており、後輩作曲家に影響を与えた作品と言えるでしょう。
モーツァルト35歳、そしてこのメンデルスゾーンは38歳。天才とは何故こうも短命なのでしょうか?
広上 淳一


HOME |プログラム公演批評