2009年07月16日(木)第137回定期演奏会
■シェフからのメッセージ

ウラディーミル・ヴァーレック


クラシック音楽ファンの皆さまへ

優れたオーケストラ、大阪シンフォニカー交響楽団とこれまで幾たびか共演する機会を得てうれしく思っております。そして今回、世界に知られる、しかし日本ではまだあまり有名ではないチェコの作曲家、ボフスラフ・マルティヌーの作品を、彼の没後50年にあたる今年、同楽団が選ばれたことは私にとって実に喜ばしいことでした。
この重要な作曲家の作品をご紹介できて光栄です。彼の音楽が皆さまを魅了し、皆さまを幸福に、そして皆さまの音楽経験を豊かにすると信じます。
またお会いできることを楽しみにしております。

 ウラディーミル・ヴァーレック



1938年に書き下ろされたマルティヌー(チェコ)の「二重協奏曲」は、二つの弦楽オーケストラにピアノとティンパニを加えた編成で、バロック時代の「コンチェルト・グロッソ」の伝統に沿った作品です。
同じ作曲家の「リディツェ」(1943年)は?942年7月9日ナチス秘密警察の手によって殲滅された「ボヘミアの小村の名前」を題にした短い曲です。 人間としての尊厳を自覚し、正面から死を直視した人々の「勇気への驚嘆」と、生きることでその死を無駄にしない努力をする「未来の人々への励まし」が託された、素晴らしい作品です。
曲の終盤で有名な「運命の主題」が響きますが、これは大陸の反ナチス抵抗勢力支援のためにイギリスBBCが放送していたラジオ番組を認識するため当時使われていた「暗号」です。
今回マルティヌー没後50年を記念して「二重協奏曲とリディツェ」をプログラムに載せることは、客演指揮者ヴァーレックさんへの特別なお願いでした。
私たちの願いを快く受諾して下さったマエストロに、この場を借りて、厚くお礼を申し上げます。

大阪シンフォニカー交響楽団 音楽監督・首席指揮者
  児玉 宏

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