2012年02月25日(水)第163回定期演奏会
■シェフからのメッセージ

寺岡 清高



 今回のブラームス探訪のテーマは「編曲」です。編曲と書くと何やら堅く見えますが、ポピュラー音楽でいう「アレンジ」ですね。

 作曲家の頭の中に浮かんだ旋律を、作曲家自身が実際に演奏可能な曲に仕上げることも、厳密には編曲といえるかもしれませんが、今回はすでに完成している歌曲や室内楽を、オーケストラで演奏するために編曲されたものばかりを集めました。

 そこでよっぽどのオーケストラ好き以外の聴衆に自然に沸き起こる疑問:
「すでに完成しているものをなぜわざわざオーケストラ用に編曲してまで聴くのか?」

 そもそも人はなぜ編曲するのでしょうか?

 シェーンベルクがブラームスのピアノ四重奏曲第1番を編曲する際に真っ先に挙げた理由:
「この曲が好きだから」
笑ってしまうほど単純明快ですが、ここに一番大切なことが集約されているように思います。

 近年よく演奏されるようになったシェーンベルクの編曲だけでなく、編曲者としてのブラームスの実力、そしてブラームス最晩年の歌曲を通して、オーケストラの音とブラームスの音楽の魅力を存分にお楽しみ下さい !


大阪交響楽団 常任指揮者
寺岡 清高

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