2012年04月24日(火)第165回定期演奏会
■シェフからのメッセージ
高関 健
児玉音楽監督は私の3年先輩ですが、すでに学生当時から理論派で演奏の組み立てについて一家言を持っておられました。
この度、初めて大阪交響楽団に客演させていただきますが、プログラムを決める段階で、児玉先輩と何度もやり取りすることとなりました。私の希望が受け入れられない場面もありましたが、その中から「瓢箪から駒」のように出てきたのが、ベートーヴェンの交響曲でした。意外にも定期演奏会でやっていないので是非演奏してもらいたい、というお言葉をそのままお受けして、今回のプログラムが決まりました。
近年、ベートーヴェンにおいても、ピリオド楽器の使用や奏法を取り入れるなど、様々な演奏が試みられます。楽譜についても、各社から新しい校訂による出版が行われ、多様なアプローチが可能になってきました。
私は10年ほど前に大阪センチュリー交響楽団(当時)と、出版進行中のベーレンライター版を使って、交響曲の全曲演奏を行いました。当時も新しい気持ちでスコアに立ち向かったつもりですが、録音を聴きかえすと、不十分な解釈や演奏の不徹底も目立ちます。またその後、作品研究で新しい成果も見られます。
この新たな機会をいただき、再びスコアを真摯に読み、様々な研究の成果を反芻しながら、より明確なベートーヴェン像の表出を目指して、演奏に取り組んでいく所存です。
多くの皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げます。
高関 健