■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
コープランド:バレエ音楽「アパラチアの春」組曲
Aaron Copland: Appalachian spring
作曲年代:1943年-1944年6月完成
初演:1944年10月30日。ワシントン市国会図書館。
演奏時間:1945年版:23',1956年版:31'
楽器編成/原典版:1Fl,1Cl,1Fg,Pf,Str(2,2,2,2,1)
フルオーケストラ版:2Fl(Pic),2Ob,2Cl,2Fg,2Hr,2Tp,2Tb,Tim,2 perc(BD,sus Cym,SD,Tabor[Long Drum],Tgl,Glockenspiel,Xyl,Wood Block,Claves),Pf,Str
今回の定期演奏会は《20世紀アメリカ音楽特選》と題されているように、すべてアメリカの作曲家の作品でまとめられている。コープランド(1900〜1990)はニューヨーク生まれの、そして20世紀前半のアメリカを代表する作曲家である。それまでのアメリカ人の作品がヨーロッパ・ロマン主義の亜流でしかなかったのに対し、コープランドはインディアンや黒人を含めた開拓時代以来のアメリカの風土の中で育った音楽を土壌としてアメリカ的個性を持った作品を多く書いた。彼は、アメリカのモダン・バレエ界に新風を巻き起こしたマーサ・グレーアムの依頼で、1943年から翌年にかけてバレエ音楽「アパラチアの春」を作曲した。このバレエは、19世紀初頭の開拓時代を舞台に、早春のアパラチア山脈のふもとの丘に建てられた新婚の農夫夫妻のための農家へ、近隣の人々が祝福のために集まり、新しい門出を励ますという筋で、それにコープランドが付けた音楽は、そもそもは13の楽器という小編成用として書かれていた。このバレエは1944年10月に初演されたが、その翌年には2管編成のオーケストラ用組曲に編曲、さらに1960年にはオーマンディの要請で組曲版より大きな編成のオーケストラ用に再編曲されている。一般的には1945年版が演奏されるが、今回は珍しくもオリジナルの13の楽器による小編成で演奏される。
 曲は、続けて演奏される次の7つの部分からなる。1)非常にゆっくりと(登場人物の紹介)2)速く(主要主題の暗示)3)モデラート(花嫁と婚約者のパ・ド・ドゥ)4)かなり速く(信仰復興運動家とその信徒たち)5)もっと速く(花嫁の独舞)6)非常に緩やかに(経過部)7)静かに流れるように(若い夫婦の日常生活の情景で、シェーカー派の賛美歌を主題とする5つの変奏とコーダ)
(無断転載を禁ずる)(C)福本 健

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