■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
クレストン:サクソフォン協奏曲変ホ長調作品26a
Paul Creston: Concerto for Sax op.26a
初演:1941年
演奏時間:16'
楽器編成:3Fl,2Ob,2Cl,Alto-SAX,2Fg,4Hr,2Tp,3Tb,Tub,Tim,Str
クレストン(1906〜1985)もニューヨークに生まれた作曲家である。彼はイタリア系移民の貧しい家庭に育ったため、正規の音楽教育を受けておらず、ピアノとオルガンは個人教育を受けてはいるが、作曲は独学であった。しかし音楽に対する情熱は強く、無声映画のために劇場でオルガンを弾いたりピアノ伴奏者を務めるなどして生計を立てながら、音楽に関する幅広い勉強を続け、1932年には、それまで作曲家としてのキャリアがまったくなかったにもかかわらず、交響曲第1番でニューヨーク音楽批評家協会賞を受賞、一躍脚光を浴びた。以後、交響曲を初めとする管弦楽曲から、室内楽曲や声楽曲まで幅広いジャンルに多くの作品を残している。その作風は豊かな和声的色彩とジャズ的なリズムを効果的に結合したもので、ロマンティックな表現をとりながら古典的とも言える明快かつ簡潔な形式をとっていることが多い。
 クレストンの作品は、わが国で演奏される機会はそれほど多くないが、1940年作のマリンバ小協奏曲に次いでこのサクソフォン協奏曲が比較的知られる作品だろう。これは1941年にアメリカのサクソフォン奏者セシル・リーソンのために書かれたもので、まさしく古典的とも言える3楽章構成で書かれている。なお、この曲には管弦楽版と吹奏楽版の2種類があり、管弦楽版は作品26a、吹奏楽版は作品26bと表示される。
(無断転載を禁ずる)(C)福本 健

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