■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
ベートーヴェン:《エグモント》序曲 作品84
Ludwig van Beethoven: Egmont Overture
初演:1810年5月24日
演奏時間:9'
楽器編成:2Fl(1Pic),2Ob,2Cl,2Fg,4Hr,2Tp.Tim,Str

ゲーテの戯曲『エグモント』は、16世紀スペイン圧政下のオランダで、独立のために立ち上がり悲劇的な最期を遂げた英雄エグモント伯の生涯を描いている。ベートーヴェンはゲーテを敬愛し、この戯曲を気に入っていたので付随音楽作曲の依頼を引き受けた。1810年に完成。序曲と、ソプラノのための歌曲2曲を含む9曲からなっている。現在では序曲以外は忘れ去られた感がある。
曲の構成:ヘ短調 ソナタ形式 ソステヌート・マ・ノン・トロッポの序奏は悲壮感と孤独感の応答が雰囲気を盛り上げる。アレグロの提示部、第1主題はドラマティックな起伏に富み、第2主題は英雄の強さと優しさを感じさせる。両主題共に序奏との緊密な関係がある。展開部はごく短い。再現部を経て、アレグロ・コン・ブリオのコーダはヘ長調に変わり、劇終幕の音楽をほとんどそのまま使用して熱狂的に高揚する。強靱さと緊張感漲り、劇を見事に象徴する名序曲と言える。
(C)諏訪節生(無断転載を禁ずる)

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