■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
ドヴォルザーク:セレナードニ短調作品44
Antonin Dvorak: Serenade in d minor
演奏時間:(4',6',7',7')24'
楽器編成:2Ob,2Cl,2Fg,(opt-K-Fg),3Hr,Vc,Kb
セレナードはかつて「小夜曲」(さよきょく)と呼ばれていたが、もともとは夕べに窓辺で恋人に歌う愛の歌のこと。17世紀〜18世紀には、屋外で演奏される機会音楽の一般的な名称だったが、19世紀に入ると屋外という意味合いが薄れ、セレナーデは交響曲に比べて、もっと気楽に楽しむことを重視した合奏曲の名称となった。ドヴォルザークがこの『セレナードニ短調作品44』を作曲したのは1878年のこと。この年、ドヴォルザークの才能を高く評価したブラームスをウイーンに訪ね、二人の親交がはじまる。またオペラ『いたずら農夫』が、ドレスデンやハンブルクで上演されるなど、ドヴォルザークにとって、国際的名声を得るスタート台に立った年でもある。同年11月17日、プラハ国民(仮)劇場で作曲者自身の指揮により初演された。
モーツァルトの同種の楽曲『13管楽器のためのセレナーデ』”グラン・パルティータ”に、多くの作曲を志す若者が魅了されたように、ドヴォルザークもまた、モーツァルトに大きな尊敬と対抗心を抱き、自らの手によるセレナーデを作曲した。編成の特徴は、フルートが入らない木管楽器とホルン、それにチェロとコントラバスが低音部を受け持つ。当時まだ一般的ではなかったコントラファゴットはオプションとされている。全曲は4つの楽章からなり、クラシックの形式美の中に、チェコの民族音楽が見事に融和している。
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