■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
フォーレ:ペリアスとメリザンド組曲
Gabriel Faure: Pelleas et Melisande op.80
演奏時間:7',2',4',5',(18')
楽器編成:2Fl,2Ob,2Cl,2Fg,4Hr,2Tp,Tim,Hp,Str
イギリスの女優パトリック・キャンベルが、ロンドンに滞在していたガブリエル・フォーレ(1845〜1924)を訪ねたのは1898年の春であった。フォーレは近代フランス音楽の発展に多大な貢献をした作曲家だが、その当時パリのマドレーヌ教会の主席オルガン奏者や、パリ国立高等音楽院作曲科教授として多忙な日々を送っていた。
キャンベルの依頼は、モーリス・メーテルリンクの《ペレアスとメリザンド》劇付随音楽の委嘱。1893年にパリで初演されて大人気となった戯曲を、自らが主演して英訳上演するためであった。快諾はしたものの、教授職などの公務に煩わされ実際作曲に着手したのは5月、それも初演が6月21日と発表されていたからであった。約1ヵ月で構成やスケッチをしたフォーレは、詳細な指示とともにオーケストレーションを弟子のシャルル・ケクランに委ねたのである。
ロンドンのプリンス・オブ・ウェールズ劇場での初演は大成功、気をよくしたフォーレは、この作品を独立した管弦楽組曲に仕立て上げた。つまり劇付随音楽の中から〈前奏曲〉、〈糸を紡ぐ女〉、〈メリザンドの死〉を選んで室内管弦楽だった編成を2管編成に広げ、1901年2月3日パリで初演したのである。さらに〈シシリエンヌ〉を室内楽版のまま第3曲に、ソプラノが入る〈メリザンドの歌〉を第4曲に加えて現在の形とした。もともと〈シシリエンヌ〉はお蔵入りとなっていたフォーレ自身の「町人貴族」劇付随音楽の1曲であり、チェロとピアノのためのデュオとして既に出版していたものである。声楽を伴う〈メリザンドの歌〉は割愛される場合も多く、今回も4曲として演奏される。
第1曲 前奏曲 ト長調 3/4拍子 弦によるメリザンドの穏やかな主題が印象深い。
第2曲 糸を紡ぐ女 ト長調 3/4拍子 メリザンドが糸を紡ぐ場面が、清楚なオーボエで表される。
第3曲 シシリエンヌ ト短調 6/8拍子 泉で戯れるペレアスとメリザンドを描いた場面の前奏曲。
第4曲 メリザンドの死 ニ短調 3/4拍子 メリザンドの死に対する葬送。
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