■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
メシアン:讃歌
Messiaen: Hymne
初演:1933年
演奏時間:12'
楽器編成:3Fl,2Ob,EH,2Cl,B-Cl,3Fg,4Hr,3Tp,3Tb,Tim,2Perc(Sus-Cym,BD,Trgl),Str

メシアン(1908〜1992)は20世紀のフランス作曲界の巨匠であり、最初は音楽における人間性の回復を掲げ、カトリック信仰を根底に置いた神秘主義的作品を発表(第1期)。やがてミュージック・コンクレートやリズムにおける音列技法などを探究(第2期)し、さらに鳥の鳴き声を基礎にした作品を発表して、自然界のすべてに絶対者の造化の妙を見るというカトリック世界観(第3期)に没入した。そのメシアンは20代の前半、つまり第1期のかなり早い時期に4曲からなる管弦楽曲のシリーズを作曲した。1930年の「忘れられた捧げ物」、1931年の「輝ける墓」、1932年の「聖体秘跡への讃歌」、1933年の「キリストの昇天」である。このシリーズの第3作である「聖体秘跡への讃歌」は、メシアンの言によれば『聖体としてのイエスの実在に捧げられた』もので、1933年3月23日にパリで初演された。その後、第2次大戦中にリヨンでの演奏のために楽譜が送られたのだが、その楽譜が紛失されてしまった。まだ出版以前の段階で、デュラン社が貸し出し譜を送ったものが紛失されたのである。紛失から4年後、メシアンは記憶を頼りに再構築し、タイトルも「讃歌」と改めた。
 曲は急速で快活な部分と緩やかで黙想的な部分が交替する形で書かれており、そこにはメシアンの色彩に対する関心も直接的に盛り込まれている。それについてメシアンは『曲は色彩効果によって特徴付けられており、(ある部分に関して)音楽は金色と茶色を赤のストライプの入ったオレンジ色と結合し、あるいはオレンジ色と乳白色を緑色と金色に結合する』と述べている。

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