■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
プーランク:バレエ音楽「牝鹿」組曲
Poulenc: "Les bisches" Ballet Suite
初演:
演奏時間:3',3',4',3',3',(16')
楽器編成:2Fl,1Pic,2Ob,EH,2Cl,B-Cl,2Fg,K-Fg,4Hr,3Tp,3Tb,Tim,2perc(SD,TD,Trgl,sys Cym,Glock,Tamb,Field Dr,BD),Hp,Cel,Str
プーランク(1899〜1963)はフランス6人組のひとりであるが、その作品はオネゲルのものほど大胆ではなく、またミヨーほどに多産でもないが、軽快で趣味の良いことを特徴としている。和声やリズムも古典的なために“新古典主義”にも分類されるが、そこにフランス特有のエスプリを織り交ぜて、楽しく聴かれる作品を残している。
「牝鹿」はプーランクが、ロシア・バレエ団の主宰者ディアギレフの依頼によって1923年に作曲した最初のバレエ音楽である。そのタイトルは、俗語的には“若い娘”とか“かわいい子”といった意味を持ち、このバレエでは当時のサロンにおける若い男女の戯れがスケッチされていて、特にはっきりとした筋はない。そのそもそもの発想は、マリー・ローランサンのいくつかの絵に啓示を受けてのことで、1924年1月の初演時にはローランサンが装置と衣装を受け持った。
1940年、プーランクは全9曲からなるこのバレエ音楽「牝鹿」の管弦楽編成の改訂を行ない、そのうち5曲を抜粋して演奏会用組曲を編んだが、それが今回演奏される「牝鹿」組曲で、アレグロ・モルトで4/4拍子の「ロンド」、2/8拍子の「アダージェット」、プレストで3/8拍子の「ラグ・マズルカ」、 4/8拍子の「アンダンティーノ」、プレストで2/4拍子の「フィナーレ」からなる。
(無断転載を禁ずる)(C)福本 健