■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
ラヴェル:ボレロ
Ravel: Bolero
演奏時間:(13')
楽器編成:2Fl,1Pic,2Ob(2nd/Ob-d'amore),EH,3Cl,(3rd/Es-Cl,B-Cl),2Fg,K-Fg,4Hr,3Tp,3Tb,Tub,SSx,TSx,Tim,4perc(2SD,TT,Cym,BD),Hp,Cel(played by perc),Str

 ラヴェル(1875〜1937)の管弦楽曲の中で、おそらく最も広く知られていると思われるこの作品は、当時の有名な舞踏家だったイダ・ルービンシュテイン夫人の依頼で、1928年に作曲された。スペイン舞曲の名を持つこの作品は、そのユニークな構造から考えて、きわめて実験的な音楽と言うことができる。つまりラヴェルはここで、常に一貫したリズムと旋律を果てしなく繰り返し、しかも最後の8小節を除いてはまったく転調もせずに、ただひたすら最後の最強音に向かって徐々にクレッシェンドしてゆくだけという構成をとっている。それは下手をすれば、どうしようもなく単調な音楽になりかねないものだが、ラヴェルはそのクレッシェンドを楽器の組み合わせの変化によって生み出し、同時にその音色の多彩な変化によって単調さに堕することから救っている。まさに大胆な実験と言うべきものだが、ここで見せた緻密な計算と配慮は、それこそラヴェルならではのものと言える
(C)福本 健(無断転載を禁ずる)

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