■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
ラヴェル:組曲『クープランの墓』
Ravel: "Le tombeau de Couperin" Suite
演奏時間:3',6',5',3'(17')
楽器編成:2Fl(2nd/Pic),2Ob(2nd/EH),2Cl,2Fg,2Hr,1Tp,Hp,Str

 モーリス・ラヴェル(1875-1937)の組曲『クープランの墓』は,『クープランをたたえて』というのが正しい訳だが、ラヴェルが第一次大戦で戦死した友人達の尊い命を賞賛するために作った曲であり、名誤訳ということも言える。フランソワ・クープラン(1668-1733)は、フランス・バロックの作曲家。オルガンやクラヴサンの名手としても知られていた。
 ヨーロッパの音大の作曲科では、作曲技法を学ぶ際、過去の大作曲家のそれぞれの様式で作曲する課程がある。並の学生は単なる真似に留まるが、未来の大作曲家は、先輩大作曲家をオマージュ(尊敬)して、それを取り込み、なお自分の世界を展開する。
 ラヴェルはクープランをオマージュし、1914年から1917年にかけて、6楽章からなるピアノ組曲を作曲した。ラヴェル最後のピアノ独奏曲でもある。1919年作曲者により4曲がオーケストラに編曲された。
1)プレリュード(前奏曲):速く。ジャック・シャルロー中尉に捧げられている。
2)フォルラーヌ:アレグレット。ガブリエル・ドゥリュック中尉に捧げられている。フォルラーヌは北イタリアの古典舞曲。
3)メヌエット:中庸の速さで。ジャン・ドレフュスに捧げられている。3/4拍子、3部形式。
4)リゴードン:かなり速く。ピエールとパスカル・ゴーダン兄弟に捧げられている。リゴードンとはプロヴァンス地方に伝わる古典舞曲。
(C)佐々木 修(無断転載を禁ずる)

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