■ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲ニ短調
Birtoldy Felix Menndelssohn: Concerto for Violin, Piano and String Orchestra in D minor minor,Op.64
初演:1823
演奏時間:35'
楽器編成:solo Vl, solo Pf/Str

メンデルスゾーンの協奏曲と言えば、ホ短調のヴァイオリン協奏曲が飛び抜けて有名だが、それ以前にもピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲、2台のピアノ用の協奏曲など7曲も作曲している。ニ短調のヴァイオリン協奏曲などは13歳の1822年の作で、まさに早熟の天才ぶりを発揮しているが、「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲」もその翌年、1823年5月6日に完成されている。当時のメンデルスゾーン家には様々な音楽家が出入りしており、頻繁にサロン・コンサートが開かれていたそうで、この曲もそこで演奏するために作られたようである。後述するように、これより少し前からメンデルスゾーンは弦楽のための交響曲を書き始めており、ここでの弦楽パートの書法はそれらと良く似ている。2つの独奏楽器の扱いもなかなかに華麗かつ効果的で、魅力的な旋律と親密な協調が印象的である。
 第1楽章 アレグロ、4/4拍子、ニ短調、協奏風ソナタ形式。
 第2楽章 アダージョ、3/4拍子、イ長調、3部形式。
 第3楽章 アレグロ・モルト、4/4拍子、ニ短調、ロンド形式あるいはロンド・ソナタ形式とも考えられるもの。
(無断転載を禁ずる)(C)福本 健

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