■メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」Op.27
Birtoldy Felix Menndelssohn: "Meeresstile und glueckliche Fahrt" Overture, Op.27
初演:演奏時間:12'
楽器編成:2Fl,Pic,2Ob,2Cl,2Fg,K-Fg/2Hr,3Tp,Tub(Serp)Tim//Str

 メンデルスゾーンは恵まれた生活環境の中、音楽はもちろんだが文学などの一般教育に関しても英才教育を受けていたので、10代の初めにはすでにゲーテの「若きウェルテルの悩み」や「ファウスト」の第1部まで読んでいたという。そして19歳の1828年、彼はゲーテの「静かな海」と「楽しい航海」という短い詩2編を選んで、その詩の情景を描写した演奏会用序曲を作曲した。ちなみにベートーヴェンも同じ詩をテキストとして1815年にカンタータを書いている。メンデルスゾーンのこの曲の構成は、風の凪いだ静かな海の情景が4/4拍子でアダージョの序奏として描かれ、やがてモルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェで2/2拍子の主部に入り、天候に恵まれた快適な船旅が序奏部の再現も交えながら描かれて高潮したのち、ティンパニの連打で4/4拍子でアレグロ・マエストーソのコーダとなり、3本のトランペットがファンファーレを奏して無事に船が港に着いたことを告げる、というもの。(無断転載を禁ずる)(C)福本 健

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