■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
モーツァルト:交響曲第25番ト短調 K.183(173dB)
Wolfgag Amadeus Mozart: Symphony No.25 in g minor,K.183
演奏時間:10',5',2',7'(24')
楽器編成:2Fl,2Fg,4Hr,Str

 1773年3月、モーツァルト(1756−1791)は、ザルツブルグでイタリア風の交響曲を、立てつづけに4曲も作曲した。ところが、7月にウィーンに行ってから、突然、作風が一変した。このト短調の曲は、10月5日にザルツブルグで完成されたが、ここではドイツ=オーストリア風ともいえる性格が端的に示されている。この曲は当時としてはめずらしくト短調という暗い調を採用したが、モーツァルトの交響曲で短調の作品は、この曲と後年の「第40番ト短調K.550」しかない。したがって、この第25番は「小ト短調」と呼ばれている。
 この曲はト短調という暗い調を採用したため、17歳の少年の作品とは思えない悲愴美と深刻な内面が表わされている。当時の短調の交響曲は、宗教的なキリストの「受難」を表わすために書かれたというが、モーツァルトの曲は、そうした宗教的な意図とはかかわりなく、個人的な苦悩の体験から生まれたのではないだろうか。
第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ ト短調 4/4拍子
ソナタ形式で書かれ、シンコペーション・リズムとあらあらしい旋律が特徴的である。
第2楽章 アンダンテ 変ホ長調 2/4拍子
ソナタ形式。両端部分は弱音器付の弦とファゴットが中心となる。
第3楽章 メヌエット ト短調 3/4拍子
3部形式。中間部のトリオは管楽器のみで演奏され、ト長調に転じる。
第4楽章 アレグロ ト短調 2/4拍子
ソナタ形式。きわめて構築的である。
(無断転載を禁ずる)(C)小石 忠男(音楽評論家)

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