■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
プロコフィエフ:交響曲第7番嬰ハ短調
Sergey Prokofiev:Symphony No.7 Op.131
演奏時間:9',9',5',9',(32')
楽器編成:Pic,2Fl,2Ob,EH,2Cl,Bs-Cl,2Fg/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tim,4Perc(SD,Tambn,Glock,WB,Xyl,Cym,Trgl,BD),Hp,Str

 セルゲイ・プロコフィエフ(1891〜1953)は7曲の交響曲を書いた。第1番は有名な《古典交響曲》(Op. 25)で、ロシア時代の1916年から翌年にかけて作曲され、「新古典主義」のさきがけともなった作品である。1918年から1933年までの外国滞在時代には、第2番(Op. 40)、第3番(Op. 44)、第4番(Op. 47)が書かれたが、第4番は戦後に大幅な改訂が施され、新たな作品番号(Op. 112)のもとに公にされた。続く第5番(Op. 100)は、第二次世界大戦の最中にあった1944年、「人間の精神の偉大さを讃える交響曲」として書かれ、プロコフィエフの交響曲のなかで最も成功した作品となっている。第6番(Op. 111)は1947年に完成。「われわれの時代とわれわれの国においてかくも輝かしく啓示された人間精神の力にたいする歓呼」を表現した作品として書かれたということで、新しいソビエトの体制への賛意を示したものとも考えられる。本日演奏される第7番(Op. 131)は、作曲者が亡くなる前の年に完成。彼がこの曲をソビエトの青年たちに捧げる意向を持っていたことから「青春」という副題が添えられたといわれるが、最晩年の巨匠が自己の青春を晴れやかに、ときには茶目っ気もまじえながら回想している作品ともいえよう。初演は1952年10月18日、モスクワで、サモスードの指揮で行われた。第1楽章 モデラート。嬰ハ短調に始まるいくぶん悲しい感じの第1主題と、ヘ長調に始まる伸びやかな第2主題を中心にソナタ形式で作られている。第2楽章 アレグレット。パロディ的な感じもあるワルツ楽章である。第3楽章 アンダンテ・エスプレッシーヴォ。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番の緩徐楽章を想わせる静かな楽想に始まり、木管のソロとともに中間部に移ってゆく。第4楽章 ヴィヴァーチェ。序奏の後、主要楽想が威勢よく登場し、きびきびとした副楽想や、いくぶん柔らかい3番目の楽想とともに、ロンド形式を構成。やがて第1楽章の第2主題も再び登場し、凱歌のように高らかに奏される。
(C)根岸一美(大阪大学文学研究科教授)(無断転載を禁ずる)

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