■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
シューマン:劇音楽「マンフレッド」序曲変ホ短調Op.115
Robert Schumann: Manfred Overture
演奏時間:12'
楽器編成:2Fl,2Ob,2Cl,2Fg,4Hr,3Tp,3Tb,Tim,Str

1847年からシューマンの創作はオペラに向けられオペラ「ゲノヴェーヴァ」に続き、1848年夏からバイロンの劇詩による劇音楽「マンフレッド」に取りかかり、11月にかけて全曲を完成した。「マンフレッド」は多感な青年マンフレッドが放浪の旅の末、黄泉の国でかつて捨て去った恋人アスタルテの霊とめぐり会い、その許しを乞うことによって魂が救済されるという筋書。序曲は1852年3月14日ライプツィヒで初演された。  序曲は大きく序奏―主部(ソナタ形式)―コーダで構成され、序奏部は緩やかなオーボエ・ソロの旋律がマンフレッドを特徴づける。次第にテンポを速めてトランペットの高鳴りとともに激情的な主部に入り、管・弦による第1主題奏、第1ヴァイオリンによる副主題部(3つの主題要素から成る)のあと、展開部に入る。程なく、静かなフルートとトランペットの最弱奏へと向かう。マンフレッドとアスタルテの霊の静かな対話を感じさせるシーンのあと、再び激しさを加えて再現部に入る。主題が絡み合いコーダへ進み、緩やかな序奏のテンポで二つの主題が断片的に奏され、魂が救われるかのように静かに終わる。
(無断転載を禁ずる)(C) 中原昭哉(音楽評論家)

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