■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
エネスコ:
組曲第1番ハ長調
Georges Enesco: Suite no.1 in C-Dur op.9
演奏時間:27'
楽器編成:2Fl,1Pic,2Ob(EH),2Cl,2Fg,4Hr,2Tp,3Tb,Tim,1perc(Cym,sus-Cym),Hp,Str
ルーマニア狂詩曲第1番イ長調
Georges Enesco: Rumania rhapsody no.1 in A-Dur op.11-1
演奏時間:11'
楽器編成:3Fl(2Fl,3rdFl/Pic),2Ob,EH,2Cl,2Fg,4Hr,2Tp,2Crt,3Tb,Tub,Tim,3perc(Cym,SD,Trgl),2Hp,Str
ルーマニア狂詩曲第2番ニ長調
Georges Enesco: Rumania rhapsody no.2 in D-Dur op.11-2
演奏時間:11'
楽器編成:3Fl,2Ob,EH,2Cl,2Fg,4Hr,2Tp,3Tb,Tim,1perc(Cym),2Hp,Str
ルーマニアを代表する作曲家ジョルジュ・エネスコ(1881−1955)はウィーンとパリに学んだ。彼が入学した当時のパリ音楽院は全盛期を迎えていた。作曲家として令名を馳せたマスネとフォーレが教鞭をとり、ラヴェルも在籍して活気を呼んでいた。エネスコは芸術の都にあって、まずヴァイオリニストとして頭角を表わし、次いで新進の作曲家として認められるようになった。演奏活動に忙しく、作曲の時間をひねり出すのに苦心したそうだ。教育者としての声価も高く、門下からメニューイン、グリュミオーらの名手を送り出した。
「私の追憶の中にはジプシー音楽がある」とエネスコは後に「回想記」で語っている。ルーマニア北部にあるモルダヴィアの地に生まれ、幼少の時からジプシーになじんできた。交響曲やソナタも書いたが、組曲や狂詩曲など自由な形式の作品で遺憾なく本領を発揮している。それも彼を育んだ豊かな大地と無縁ではないだろう。
組曲第1番は1903年に管弦楽用につくられ、サン・サーンスに献呈された。前奏には同時代の作曲家コダーイ好みの手法を取り入れて民俗色にあふれ、フィナーレにも活気のあるタランテラを用いている。エネスコ初期の作品で清新な気分がみなぎり、本人にとっても後々までお気に入りの曲であったという。
ルーマニア狂詩曲第1番は1901年、第2番はその翌年に作曲された。第1番でエネスコの人気は一気に高まったが、初演ははっきりせず、第2番とともに1908年演奏の記録が残されている。第1番ではジプシー的な旋律が情熱的で、イングリッシュ・ホルンの響きは東洋世界をほうふつとさせる。第2番はバラード風で、異国へのノスタルジーを感じさせる。
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