■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
エドヴァルド・グリーグ(1843〜1907):ピアノ協奏曲イ短調Op.16
Grieg: Concerto for Piano and Orchestra in A minor,Op.16
演奏時間:13',7',10',(30')
楽器編成:2Fl,2Ob,2Cl,2Fg,4Hr,2Tp,3Tb,Tim,Str
ノルウェーのクラシック音楽界は、2007年に没後100年を迎える作曲家エドヴァルド・グリーグなしには語れません。ノルウェーがスウェーデンから独立を達成したのは、彼の死のわずか2年前ですが、グリーグの作品はすでに世界中で演奏されていました。
グリーグの作品中最も頻繁に演奏されるのが、彼の唯一の協奏曲である「ピアノ協奏曲イ短調作品16」です。グリーグは15歳からの3年半、ライプツィヒ音楽院で作曲とピアノを学びます。そして当地でクララ・シューマンの演奏するシューマンの「ピアノ協奏曲イ短調」を聴き、大変感激します。これはグリーグのピアノ協奏曲成立の大きなヒントとなり、実際にイ短調という調性のみならず、開始の部分や全体のイメージまで共通点が指摘されます。いみじくもこの二つのピアノ協奏曲は、今日最良のカップリングとして一枚のCDに収まりショップに並んでいます。
第1楽章 アレグロ モルト モデラート。ソナタ形式
冒頭のピアノのフレーズは、フィヨルドに注ぐ滝の流れを連想させる。短調と長調が織りなす第一主題は、あたかも北欧の自然の息吹のような感情を表出している。ピュー・レントと指示されている第二主題は、静かに包容力をもって歌われる。
第2楽章 アダージョ。複合三部形式
弱音器をつけた弦楽器が、変ニ長調の温もりある旋律を奏でる。第二部では「北欧のショパン」と呼ばれるに相応しい、詩的なピアノが加わる。第三部では充実した管弦楽に支えられ、主題が堂々と奏され、次第に静かに消えていく。
第3楽章 アレグロ モデラート モルト エ マルカート。ロンドソナタ形式
第一主題は短調であるが、行進曲風の軽快なリズムと相まって悲壮感はない。中間部では水面を滑空する水鳥のごときフルートのソロが印象的。終結部は、この第二主題を管弦楽とピアノが強奏し、壮大なフィナーレとなる。
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