■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
オネゲル:交響曲第2番
Arthur Honegeer: Symphony no.2
演奏時間:11',9',5',(25')
楽器編成:opt-Tp,Str
アルチュール・オネゲルには、編集者との対談による『わたしは作曲家である』という著書がある(吉田秀和訳・音楽之友社)。そのなかでオネゲルは、作曲家という仕事が、いかに酬われない、つらい仕事であるかを、西欧文明の未来への悲観とあわせて語っている。しかし第二次大戦のドイツ軍占領下にあって、一念をこめてつくりあげたのがこの交響曲で、献呈されたパウル・ザッヒャー指揮のバーゼル室内管弦楽団によって、1942年5月に、スイスのチューリッヒで初演された。
第1楽章は、ヴィオラの重苦しい、悲しげな旋律で始まる。次の第1主題の激しさと対照的であるが、この悲しさは、第2楽章の導入部にも受け継がれ、激しい情熱と交錯しながら、緊密な音楽を形づくってゆく。しかし第3楽章の結末に近い部分の、わずか40秒そこそこのトランペットの独奏が、陰鬱な世界の光明のように鳴り響く。
もともと弦楽のための交響曲として書かれたものだから、トランペットの使用は、アドリブ、つまり任意に使っても使わなくてもいいと指定されている。とはいえ、現実の悲しさを乗り越えて勝利を予告する勇気づけのためなら、不可欠の楽器のように思える。だからこの曲は、ドイツ軍占領下のヨーロッパ各地で、好んで演奏された。
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