■大阪シンフォニカー交響楽団-楽曲解説DB
ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲変ニ長調
Khachaturian: Concerto for Piano and Orchestra in D flat majo
演奏時間:14',11',8',(33')
楽器編成:2Fl(1Pic),2Ob,2Cl,Bs-Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tub/Tim,3perc(SD,sus-Cym,BD,Flexatone or Vib)/Hp/Str

アラム・ハチャトゥリアン(1903−1978)はグルジア生まれのアルメニア人である。したがって彼の音楽は、ロシア人とは違った中東的な特色を誇っているが、その強烈なリズムや独特の旋律美によって広く世界的に愛好された。彼は3曲の協奏曲を作曲したが、そのなかでは、まずヴァイオリン、次にピアノが一般的に知られている。
 ハチャトゥリアンは1934年、31歳でモスクワ音楽院を卒業したが、「ピアノ協奏曲」はその2年後の作品である。この曲は1937年7月12日、レフ・オボーリンのピアノ、シテインベルク指揮でモスクワで初演され、オボーリンに献呈された。この演奏は大成功を収め、ハチャトゥリアンは一躍ソ連の代表的な作曲家の一人と認められた。
 曲は3楽章からなり、アルメニアの民族的旋律や舞曲のリズム、トビリシの町の歌を種々採り入れており、それらがピアノの名技的な表現を中心として、華麗な趣きと叙情を交錯させる。これは現代のピアノ協奏曲でも、特異な傑作といわねばなるまい。
第1楽章 アレグロ・マエストーソ 変ニ長調、3/4拍子
ソナタ形式。管弦楽のはなやかな序奏部にはじまる。ピアノが力強く第1主題を紹介する。オーボエ独奏の第2主題は、コーカサスの吟遊詩人の音楽に由来しているらしい。
第2楽章 アンダンテ・コン・アニマ イ短調、3/4拍子
3部形式。きわめて東方的で、中間部はトルコ風といわれている。第49−80小節にはフレクサトンのソロが加わる。
第3楽章 アレグロ・ブリランテ ハ長調?変ニ長調、2/4?3/4拍子
ロンド風の終曲。冒頭で現われる主題は、第1楽章第1主題と関連している。中間部では別の精力的な主題が出る。
(無断転載を禁ずる)(C) 小石 忠男(音楽評論家)

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