大阪交響楽団 2017年度定期演奏会 シェフからのメッセージ

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2017「定期」シェフからのメッセージ

 
 
第214回定期演奏会    12月8日(金)
デリック・イノウエ
デリック・イノウエ
デリック・イノウエ

2017年12月8日(金)19時00分開演
 
大阪交響楽団とともに、定期演奏会でシューマンとクーセヴィツキーのプログラムを上演できることを嬉しく思います。特にコンサートの最初と最後を飾るシューマンの二つの作品を通じて、この作曲家の管弦楽書法の、はっきりと異なる二つの舞台あるいは視点を聞けることは、皆さんにとって興味深いことと思います。
これら二つの作品はどちらも同じ1841年に初期稿が書かれたのですが、『序曲、スケルツォとフィナーレ』は1845年に推敲・改訂され、交響曲第4番は1851年と1853年に大きな改編を受けています。皆さんもそれぞれの作品の性格と意図の違いが聞き取れるでしょう。前者は重厚な交響曲として構想されたものではなく、形式も楽器の用法も軽快です。後にブラームスが2つの『管弦楽のためのセレナード』で行なったように、シューマンもこの曲でさまざまな管弦楽上の手法を試していると感じられるでしょう。とはいえ終楽章は、ほかのどのシューマンの作品にも劣らずインスピレーションに満ち、快活なフィナーレだと思います。
交響曲第4番は冒頭からして、より深刻で力強い音響世界を呼び起こします。全4楽章を通じて、シューマンがテーマやモティーフをいかに有機的に用い発展させ、目の前の視界を彼のロマンティシズムで一気に拭い切るような、シューマン独自の力強く効果的な形を創り出しているか、聞き取ることができるでしょう。この交響曲でシューマンは、抒情と、劇的表現と、アーチを架けるようにそれらを強く結びつける緊密さを、見事にブレンドして見せてくれるのです。
これに加えて演奏するクーセヴィツキーの協奏曲は滅多に耳にする機会のない作品ですが、素晴らしいコントラバス奏者のソロを聞くことができます。皆さんがこの大阪交響楽団の演奏会を楽しんで下さり、記憶に残るものとなることを願っております。
 
 
デリック・イノウエ
 
 
デリック・イノウエ写真:(C)Satoru Mitsuta
 
 
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