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第35回 いずみホール定期演奏会 10月2日(水)
指揮:熊倉 優
ソプラノ:鈴木 玲奈

第35回いずみホール定期演奏会
モーツァルトのしらべ
 
2019年10月2日(水)
<昼の部>14時30分開演 <夜の部>19時00分開演
いずみホール

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~91)が、音楽史上比べる者のない天才であったことを否定する人はいないだろう。本日の大阪交響楽団のコンサートは、いずみホールという贅沢な空間で、モーツァルトの魅力を満喫してもらえるプログラム。
 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
交響曲 第1番 変ホ長調 K.16
 
 「交響曲」という分野は、バロック期のシンフォニアを源流とする。これはオペラの序曲としてのシンフォニアであり、それがコンチェルト・シンフォニアを経て、ソナタ形式への接近を見せ、マンハイム楽派の様々な形式・楽器編成を経て、エマヌエル・バッハ(1714~88)やクリスティアン・バッハ(1735~82)によって、その形式の土台が完成する。ウィーン古典派によって更に磨き上げられた「交響曲」という形式は、19世紀においては、オペラと並ぶ音楽界の最大の分野へと成長して行く。
 交響曲の分野においての最初の「巨人」は、言うまでもなくヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)である。ハイドンの100余曲の交響曲が音楽史上に果たした役割の大きさと魅力は、改めて言うまでもない。
 そのハイドンの24歳年下のモーツァルトもまた、僅か35年の短い生涯に番号無しのものや断片も含めると50曲以上の交響曲を作曲している。しかも、その創作は1764年、9歳前後から始まっている。ハイドンが交響曲第1番を作曲したのが1759年だから、その僅か5年後に、モーツァルトは交響曲第1番を作曲したことになる。
 モーツァルト一家は、1763年6月9日、西方大旅行に出発する。この旅は、ドイツ各地ばかりか、ベルギー、フランス、イギリス、オランダ、スイスを巡る3年半近くの大旅行であった。この旅行で少年モーツァルトは、様々な音楽を知り、音楽家として目覚ましい成長を遂げる。最初の交響曲の創作のきっかけは、ロンドンでクリスティアン・バッハの活躍を知ったからであった。ロンドンでクリスティアン・バッハの交響曲を聴き、親交を持ったモーツァルトが、さっそくこの「新しい音楽形式の作品」の創作に挑戦する。クリスティアン・バッハの交響曲がイタリアのナポリ派の交響曲の形式である急 ― 緩 ― 急の3楽章形式をとっていたのに倣い、モーツァルトも3楽章形式をとっている。

 
第1楽章 アレグロ・モルト 変ホ長調 4/4拍子
第2楽章 アンダンテ ハ短調 2/4拍子
第3楽章 プレスト 変ホ長調 3/8拍子
 
作曲年代 1764年末
初  演 おそらく1765年2月21日。ロンドンのヘイマーケットの小劇場での「声楽ならびに器楽の演奏会」。
楽器編成
オーボエ2、ホルン2、弦5部
 
 
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
演奏会用アリア「神よ、あなたにお伝えできれば」 K.418
 
 このコンサートアリアは、アンフォッシのオペラ《無分別な詮索好き》の上演の際に、ウィーン・デビューするアロイージア・ウェーバー・ランゲのために書き下ろしたもの。その際、モーツァルトは、付曲したことを台本に印刷させ、このナポリ人作曲家に敬意を払うと同時に、自らの仕事の刻印も行った。
 
作曲年代 1783年
初  演
1783年6月20日。ウイーン
楽器編成
ソプラノ、オーボエ2、ファゴット2、ホルン3、弦5部
 
 
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
歌劇「劇場支配人」序曲
 
「1幕の音楽付きの喜劇」という副題を持つ《劇場支配人》は、皇帝ヨーゼフ2世からオランダ総督アルバート公来訪を祝した祝宴のために作曲依頼されたドイツ語のジングシュピール。《フィガロの結婚》を作曲中だったモーツァルトは、中断してこの要請に応じたという。この祝宴ではサリエリのオペラ・ブッファ《まずは音楽、おつぎが言葉》と同時上演されている。ドイツ語オペラを求めていたヨーゼフ2世が、イタリア語の音楽劇と対抗させようとの意図があったとも言われている。
 序曲は、ハ長調4/4拍子でプレストの大規模なもの。
 
作曲年代 1786年1月18日~2月3日
初  演
1786年2月7日、シェーンブルン宮殿オランジェリー。
楽器編成
フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部
 
 
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
演奏会用アリア「わがいとしの希望よ~ああ、わかってくれないだろう」 K.416
 
 ソプラノのためのレチタティーヴォとロンドのこの曲は、アロイージア・ランゲ(旧姓ウェーバー)のために作曲された。アロイージアに相応しく、3点ヘ音(当時のソプラノが到達した最新の高音であった)が使われている。
        
作曲年代 1783年1月8日完成。
初  演 1783年1月11日、メールグルーベでの演奏会。アロイージア・ランゲの独唱。3月23日には皇帝ヨーゼフ2世臨席の演奏会で再演。
楽器編成
ソプラノ、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦5部
 
 
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
交響曲 第38番 ニ長調 K.504 「プラハ」
 
 1786年5月1日、ウィーンで初演された歌劇《フィガロの結婚》が、12月にはプラハでも上演され大成功を収める。そこで、モーツァルトは、自作の指揮をするようにプラハから招待され、翌87年1月19日の演奏会で交響曲が、22日に《フィガロ》が演奏された。この演奏会で初演されたのが《プラハ》の愛称のこの交響曲。自作品目録記入が86年12月6日であることから、プラハ用に作曲されたわけではない。モーツァルトの後期交響曲では唯一メヌエットの無い3楽章のもの。

第1楽章 アダージョ ニ長調 4/4拍子 ~ アレグロ ニ長調 4/4拍子
第2楽章 アンダンテ ト長調 6/8拍子
第3楽章 プレスト 二長調 2/4拍子
 
作曲年代 1786年12月6日完成。
初  演
1787年1月19日、プラハ国民劇場で作曲者自身の指揮。
楽器編成
フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部
 
 
        (C)國土潤一(音楽評論家)(無断転載を禁じる)
       
 
        
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