大阪交響楽団 2013年度 シェフからのメッセージ

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2013年度 シェフからのメッセージ

 
 
第176回定期演奏会   5月17日(金)
寺岡 清高
寺岡 清高
寺岡 清高

 

≪マーラーのライヴァル“級友ハンス・ロット”≫

2013年5月17日(金)19時00分開演

 

 今回とり上げるハンス・ロットの交響曲第1番は、2008年5月の第125回定期演奏会以来の再演になります。前回は埼玉県から夜行バスで聴きに来てくれた高校生の強者はじめ、全国からロットファンの方々が大阪まで足を運んで下さいました。
 さてその前年2007年9月のこと、ベルリンフィルが初めてロットの交響曲を演奏しましたが、会場でベルリン初演を聴いた後、楽屋に当日の指揮者だった師匠のネーメ・ヤルヴィ氏を訪ねて、「今度大阪初演します。」と伝え激励された場に、ちょうどロットの日本初演を指揮された沼尻竜典さんも居合わせて、そのままステージ裏のカンティーネ(楽団員やスタッフ用の食堂)で沼尻さんとその日の演奏やロットのことについて飲みながら話をしたことがあります。ここの食堂は終演後もしばらく開いていて、演奏直後の楽員やその友人・関係者達がビールを飲みながら談笑できるのです。
 すると隣にいた老人が話に割って入って来て、「今日のこの作曲家はオリジナリティがない、マーラーの模倣だ」と憤慨していたのに対し、沼尻さんが「いやいやロットの方が先です」と応じて、三人でかなり熱いやり取りを交わしました。この老人は何とカラヤン時代のベルリンフィルの名コンサートマスター、ミシェル・シュヴァルベ氏! 惜しくも先日93歳を目前に亡くなられましたが、当時はベルリンでもロットの交響曲はまだまだ知られていないことを痛感しました。
 作曲されてから120年を経て、1989年の世界初演でようやく日の目を見たロットの交響曲第1番。この5年ほどの間にヨーロッパを中心に演奏機会が増え、2012年にはネーメの息子パーヴォ・ヤルヴィ氏が録音を出すなど、いまや世界中のクラシック音楽ファンにしっかり認知されたかに思われますが、日本に目を転じますと、前回の我々の演奏のすぐあとに大阪府立大学交響楽団が演奏したほかは、現在に至るまでに二度しか演奏されていません。一度は福岡で私が、もう一度は名古屋で角田鋼亮氏がどちらも地元のアマチュアオーケストラを指揮したもので、プロオケによる演奏は皆無。CDではなく是非実演でこの曲を体験して頂きたいと願う私としては、現状には憤りを、自身には忸怩たる思いでしたが、今回「マーラーのライヴァル」シリーズでようやくロットを再びとり上げる機会を得ました。今回は一段と過激に「オール ハンス・ロット」です。これはウィーンの国際ハンス・ロット協会(http://www.hans-rott.de/)もびっくりの世界初の試みです。交響曲第1番に至る作曲家の軌跡を是非ザ・シンフォニーホールでご体験下さい!

大阪交響楽団 常任指揮者
寺岡 清高
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